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ドラゴンクエストIV
エニックス
FAMILY COMPUTER Video Game
発売日 1990-02-11




肩に力が入りすぎてしまったか 2006-09-11
大ブームを巻き起こした大作の続編の製作というのは、大きなプレッシャーのかかる仕事だと思う。もともと堀井氏のRPG作りの原点となっていたのは、ウィズやウルティマへの愛着で、IやIIでそれらのゲームの特徴を部分的に取り入れ、3ではそのシステム全体を堀井流にうまくアレンジさせ、それが大成功を収めた。さて、4はどうしようか?3でやった事をそのまま4でもやる訳にはいかない。何か新しい事をしなければならない。そんな開発陣の取った選択が、ストーリー性を強調したゲーム展開と、AI戦闘だった。そのため、ドラクエシリーズはこの4から、前3作とはかなり性質の違ったゲームになっていった。



確かに、良く練られたシナリオは十分に楽しむ価値はある。1〜4章での、それぞれの主人公の背景に合わせた形でストーリーが展開していく様子は創意工夫を感じるし、その仲間達が5章で勇者の下に次々と集まる所など、特にプレーヤーを引き付ける部分といえるだろう。ただ、ゲームをしているというより、面白い小説を読みすすめている感じで、一度クリアしてしまうとそれで終わってしまうのが難点。その点3などは自由度が高く、ゲームとして何回でも遊べた。



さらに注文をつけると、シナリオにボリュームがなく、ラストはあっという間に終わってしまう。せっかく苦労して強力な武器、防具を集めても、それらを生かせる時間が短すぎるのだ。良作だけにもうすこし長く遊ばして欲しかった。さらにストーリーも中途半端な終わり方で、例えばサントハイムの人々も結局どこに消えてどうなっていたのか分からないし、黄金の腕輪の行方も「魔物たちの手に渡ったらしい」というテキストだけで、自分で決定的な事を調べることもできない。あとロザリーの流す”ルビーの涙”は結局入手不可能だが、そのことがゲームをクリアするまで分からないので、プレーヤーにとっては最後までその事が頭のどこかに引っかかり、快適ではない。またエンドールでの結婚式も永遠に終わらず、話がそこでストップしてしまっている。さらに平和を取り戻した後、アッテムトの人々もロザリーヒルの人々もデスパレスの魔物たちも、きこりの家のきこりも、その後どうなったのか、エンディングが強制操作でその後の人々の様子がわからないのだ。色々な人間関係が交差する興味深いシナリオだけに、このシナリオのスタミナ不足が特に惜しまれる。



バラエティーに富んだ音楽は秀逸。処理速度もファミコンにしては最高レベル。グラフィックも良い。ただただ残念なのはバカAIで、しかも自分で仲間に指示を与えられないこと。良作は良作だが、前作3の大成功を意識しすぎて、肩に力が入りすぎてしまったかな、という印象を強く受けた。


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